【曲レビュー】HoneyWorksの「誇り高きアイドル/HoneyWorks feat. Kotoha」を聴いた感想
3/26にHoneyWorksが同人CD「告白実行委員会 -FLYING SONG- 愛してる」を発売されました。
その収録曲の1曲である「誇り高きアイドル/HoneyWorks feat. Kotoha」のミュージックビデオがHoneyWorksのyoutube公式チャンネルより、見ることができます。
(以後、このミュージックビデオを「誇り高きアイドル」と省略して表記します。)
自分自身、HoneyWorksについてあまり知らず、正直youtubeのおすすめに出てこなければそもそも「誇り高きアイドル」という曲も、そもそもHoneyWorksすらも知らなかったでしょう。
再生ボタンを押したきっかけはサムネイル。
アニメオタク気質の自分にとって好みど真ん中。ショートカットで金髪、ボーイッシュ。
控えめに言って最高です。
しかし、そんな軽い気持ちで聴いた「誇り高きアイドル」。
抱いた感想はサムネイルから思い描いたものとは全く違いました。
そんな感想を徒然なるままに書きたいと思います。
「誇り高きアイドル」を聴いて抱いた率直な感想
「しんどい」というのが率直な感想です。
メロディはとても好きなんです。それこそもう一度聞きたいと思うくらい。特にサビ。
ですが、1日に何度も聴ける曲かと聞かれると、正直自分には無理な曲です。
再生ボタンを押すのに精神力というか、覚悟というか言葉にしづらい、そういった類の何かを用意する必要があるんです。
その理由は単純でこの曲の主人公であるmonaちゃんがアイドルとしてとにかく努力している姿を見るのがとにかくしんどいんです。
甲子園を目指す野球少年の努力とか、学年最底辺の学力の子が有名難関校に挑戦する努力とか、そういった努力にスポットを当てた作品を見て心を動かされたことはありました。しかし、この曲でのmonaちゃんのアイドルとしての努力はここで挙げた努力とはかなり異質なものであり、その違いが自分にとって聴くのがしんどいと感じさせるものでした。
自分にとってアイドルとmonaちゃんにとってのアイドル
自分はアイドルに対して全く関わったことのない人生を送ってきたため、ここから先、アイドル好きの人から見たらおそらく、不快に思われる文章が登場します。閲覧注意でお願いします。
自分はアイドルというものに対して、語源通りの偶像的存在といいますか、メディアやライブなどに顔を出して、ファンがそれに勝手に喜び、チヤホヤされてお金も貰える、ファンとしてもアイドルに対して、素顔や裏で何をしているかはどうでもよく、ただ可愛く笑ってくれればそれでいい、言葉は悪いですが出来レースのような気がして、ぬるい職業というイメージを持っていました。
しかし、このmonaちゃんは穿った見方をしている自分に対して真っ向からぶつかってくる。
「アイドルなんか」って馬鹿にすんな、見下されるのも皮肉も嫌いだ、
どんな状況でも戦ってやる、どんな私も好きでいてくれ
だって”アイドル”だから...
強烈でした。
アイドルだからって、ぬくぬく稼いでると思うなよ。
それこそお前(筆者)より、努力だってしてるし、つらい目にだってあってきた。
それでも、逃げ出さないぞ。戦ってやる。それがアイドルなんだから。
monaちゃんにとって逆境はバネになるものではありません。自分に刃を向けるもの、障害でしかないんです。
これまでも、そしてこれからも、monaちゃんはあらゆる逆境に出会うことになるでしょう。
しかし、サビで多用される「嫌い」というフレーズ、それが曲調と相いまうことで、どんな逆境も跳ね返すだろうと納得せざるを得ないほどのmonaちゃんの輝きが伝わってくるのです。
しかも、その原動力が「アイドルだから。」なんです。誰か特定の人のためでもなく、自分のためでもなく、自分がアイドルだから。それがmonaちゃんにとってのアイドルとしての義務であり、それを全うすることこそが、アイドルであることの誇りなんです。
このmonaちゃんのアイドルとしての誇りが、monaちゃんの努力が、筆者から見て、力強く、まぶしすぎるのです。
monaちゃんからは筆者はどう映っているのでしょうか。
サビで多用される「嫌い」は一体誰に向けられたものなのでしょうか。
だからしんどいのです、この「誇り高きアイドル」を視聴することは。
最後に
ここまで見ていただきありがとうございました。
ここまで読んでもらえば、わかる通り、筆者は完全にmonaちゃんの虜になりました。
皆さんもyoutubeで無料で見れるのでぜひ見てみてください。
自分は「告白実行委員会 -FLYING SONG- 愛してる」を買いに行きたいと思います。
また機会があればこの同人CDの感想も書きたいと思います。